同じCADでも種類はさまざま。「専用CAD」・「汎用CAD」の違いとは

建設や機械設計に欠かせないCAD(Computer Aided Design)には、用途や業界によってさまざまな種類があります。今回は、多種多様なCADの種類と大まかな分類である「専用CAD」と「汎用CAD」の違いと特徴について解説します。

CADといっても種類はさまざま

CADはコンピュータ支援設計という意味で、製図台である「ドラフター」をコンピュータ上で再現したシステム・ソフトのことです。主な利用用途は「図面作成」、「デザイン」、「シミュレーション」のほか、近年では3Dプリンター用のデータ作成にも用いられています。

CADの種類①:製造業向けCAD

家電などのコンシューマ製品のほか、機械、装置、自動車・航空といった製造業に特化したCADです。現在の製造工程の上流において欠かせない存在といっても過言ではありません。製造業向けのCADには独自の処理コマンドが搭載されています。例えば、「フィレット」や「面取り」といったコマンドを使うことで図面の角(エッジ)を処理が可能です。

CADの種類②:建築業向けCAD

建築CADとも呼ばれ、その名の通り建築設計に使われるCADです。他のCADと比べると詳細な部分を描きやすくなっており、製図のテンプレートが用意されていることが特長です。さらに建築用コマンドとして「壁」、「階段」、「扉」といった独自コマンドも揃っています。

CADの種類③:2D・3D CAD

平面図などの2次元図面を作成するものを「2D CAD」、3次元モデルを作成するCADを「3D CAD」といいます。従来は2D CADが主流で、現在も幅広い業界で活用されています。3D CADは、仮想の建物や機械などをコンピュータ上で再現できるので、2D CADで作成した図面よりも視覚的に分かりやすのが特長です。コンピュータ上で部品同士を組みつけてシミュレーションなども行えます。また、BIMなど製図だけでなく管理・運用にも役立てることから、近年、普及しつつあります。

専用CAD・汎用CADとは

CADには先述した建築CADや機械CADのように、設計するモノや業界に特化した「専用CAD」とCADとして基本的な機能を備えた「汎用CAD」の2種類があります。汎用CADは専用CADと比べると安価で、フリーソフトも豊富です。ただし、専用のコマンドなどは付いておらず、複雑な製図には不向きです。

設備専用CADの特徴

建築、電気、建築設備、機械、設備機械、服飾などに特化した機能やオプションなどを搭載しているCADが「設備専用CAD」です。例えば、電気・空調・衛生といった建築設備設計や施工図の作成に特化した「CADEWA」は、必要部材を自動的に発生させることでリスクの顕在化を支援するほか、図面から部材数量をリアルタイムに把握できるので作画時間の短縮にアプローチするなど汎用CADにはない数々の機能を備えています。

また、インターンフェースも建築設備図面の作画に特化。施工チェックや集計結果、シート・ブロック管理など作画が捗る補助機能を数多く搭載しています。 このように、専用CADは汎用CADよりも効率的で正確な作図をサポートしています。

CADの違いを把握して正しく運用

CADの種類は汎用・専用に大別でき、専用CADには機械や建築をはじめ分野や用途に応じてさらに細分化できます。また、作図方法として平面である2D CADと3次元モデルを作成する3D CADがあることも覚えておきましょう。それぞれの特徴を正しく理解することが、CADの導入・運用や理解を深めるうえで大切です。主流になりつつある3D CADをまず検討してみてはいかがでしょうか。