設備CADはこんなに便利!汎用CADから乗り換えるメリット

建築設備に特化したCADソフトである「設備CAD」は、汎用CADにはない様々な機能が搭載されており、作図工程にとどまらない範囲の業務効率化・時短などのメリット得られます。人手不足や働き方改革、人件費の削減といった経営にも直結する機能を改めて確認してみましょう。

設備CADとは

建築CADが主に建物のデザイン用途なのに対し、ほとんどの建物に付設される建築設備の図面作成に用いられるものが「設備CAD(=建設設備CAD)」です。具体的には、以下のような設備の設置や配線に必要な図面を作成します。

■建築設備の例

  • 空調設備
  • 電気設備
  • 消火設備
  • 給水排水設備
  • ガス設備
  • 衛生設備

設備CADには、これらの建築設備の図面作成時間の削減や効率化や属人化を防ぐ機能などが搭載されています。汎用CADはこれらの機能が不十分であることが多いので、一般的には専門CADである設備CADの利用が求められます。

設備CADにしか搭載されていない専用機能

汎用CADは基本的に必要最低限の機能しか備わっていないことが多いです。例えば、無料の2次元汎用CADである「JW-CAD」は9種類の線種を選べるほか、細かな印刷設定などが行えますが、設備CADに組み込まれることが多い以下の機能は搭載されていません。

■設備CADに搭載されることが多い機能

  • 機器器具、配管・配線の一括配置
  • 操作性に優れたインターフェース
  • BIM対応
  • 異種工事との干渉検証
  • 作成後の配線・配管の経路変更
  • 鋼材や吊り具の3D表現
  • 材料の自動集計

設備CADは汎用CADと比べると操作性、各種編集機能、図面画質、BIMとの連携などに優れた機能を搭載しています。また、必要な材料も自動的に拾い出しできることから、作成する見積書の精度やスピード向上といった作図以外の工程にも効果を発揮することが可能です。

このように非常に充実した機能が備わっている一方、汎用CADと比べるとイニシャルコストが高いほか、これらを使いこなすためには相応の技術力が求められるケースも珍しくありません。

設備CADへ乗り換えるメリット

汎用CADでも建築設備の作図は可能ではあるものの、設備CADを駆使すれば従来では得られないメリットを得られます。その具体的なポイントを2つ紹介します。

作業時間の効率化

汎用CADでは、機器器具や器具表などを別図面からコピーして編集しなければならなかったり、手戻り図面の修正も書き直しが必要だったりと手間がかかります。 設備CADでは、幅広い電気・空衛の機器器具が登録されており、簡単に一括配置したり器具表などを自動作図する機能なども多数備わっています。

また、3D表現が可能なソフトであれば、平面で作画したものが即時、立面・3Dで可視化され干渉確認なども容易なため、手戻りやミスの少ない図面作成に繋がります。 そのほか、設備CADのなかには分かりやすく、直感的に操作できるインターフェースのソフトもあります。

このようなソフトを選定すれば、作図の属人化を脱却し、比較的経験が浅い人でもスピーディーに図面を作成しやすい環境を構築できます。

建築CADとのデータ連携

設備施工図を書くには建築図が必須です。また、「JW-CAD」や「AutoCAD」で作図された2次元建築図が一般的です。設備CADはこれらの2次元CADとのデータ互換性が高く、文字化け図形化けなどなく読み込むことが可能となります。

設備CADの中には、これらの2次元建築図を3次元化する機能を搭載しているものもあります。さらに、普及しつつある「3次元建築CAD」との親和性が高い設備CADもあるほか、BIMで活用されるIFCファイルで3次元建築図を読み込むことも可能です。

これらの機能を使えば、建築と設備との干渉確認を行い、施工図段階での不整合を発見できるなど、従来よりも大幅なプロセスの改善につながります。

設備CADは現場に適した製品を活用しよう

設備CADと汎用CADの機能の比較や具体的なメリットを解説しました。設備CADを使うことで、作業の効率化や工数の短縮、リスクの低減など多方面にメリットがあります。汎用CADで設備図面作成を行っている方もまだまだ多いとは思いますが、設備CADへ移行検討する価値は高いのではないでしょうか。