建設DXと密接なRPAとは?導入事例など詳しく解説

建設業界には設計や施工などさまざまな分野に大別でき、デジタル技術を活用した変革を実現する「DX(デジタルトランスフォーメーション)」のアプローチ方法も多種多様です。ただ、どの企業、分野でも共通して発生する業務が「事務作業」ではないでしょうか。

RPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)は、パソコンを利用する作業の効率化、自動化を実現するツールとして各産業で注目が集まっており、建設業界も例外ではありません。今回はRPAの基礎知識とメリット、さらに建設業界における導入事例を紹介します。

RPAとは?

RPAは「Robotic Process Automation」の略称であり、一般的には「機械による業務の自動化」と訳されます。RPAはソフトウェアのロボットのことで、あらかじめ指示した作業を人が行うのと同じように、いくつものアプリケーションやシステムを横断して遂行できます。パソコンを使った作業を自動化するために、RPAが搭載している代表的な機能は以下の通りです。

■RPAの主な機能

記録機能 レコーディング機能 マウスやキーボード操作などを記録して、自動で実行する機能
スクレイピング Webのテキスト・画像データを大量に取り組む機能
画像認識機能 作業を行う画像を認識させてロボットに記録させる機能
編集機能 修正したい部分のみを編集する方法、自動生成されるフローチャートを使って編集する方法、プログラミングで編集などがある
実行機能 タイムスケジューリング あらかじめ設定した時間帯に作業を行う機能
トリガー アプリやWeb上での動作がきっかけでRPAが作業を開始する機能

RPAはパソコンを使った単純作業の自動化を得意としています。具体的には「データの整理や登録」、「数値の整合性の確認」、「通知、メールの配信」、「情報収集」などです。上記の作業は建設業界でも日常的に行う必要があるため、導入を検討する余地は十分にあるのではないでしょうか。

建設業界でRPAを導入するメリット

建設業界でRPAを導入することで得られるメリットは作業効率化、建設現場の一元管理、施工ミスの削減の大きく3つあります。それぞれを解説します。

作業効率化

RPAを導入すれば、数値の入力や確認といったマンパワーで行われていた作業の自動化が図れます。さらにRPAは24時間365日、作業が可能なため退勤後などにデータ整理を実施するよう設定すれば、翌日の事務作業も効率的に行えるようになるでしょう。また、建設業界は紙の資料が多く、紙の数値をデータ化するにもいちいち打ちなおす必要があるケースも珍しくありません。このような作業も一度、紙をPDF化すればRPAは自動的に行えます。

建設現場の一元管理

RPAを導入すれば、複数の建設現場のデータを自動的に収集して整理することが可能です。データの一元化は作業コスト、人件費の削減や情報の正確性の向上、トラブル時の迅速な対応などにつながります。

施工ミスの削減

ヒューマンエラーを防止できるため、資料の誤りなどによる施工ミスの削減も期待できます。また、ミス防止のためのチェック工程の削減にもつながります。

建設業界におけるRPAの導入事例

建設業界におけるRPAの導入事例を業務別に3つ紹介します。

申請書類の作成を自動化

建設事業において官公庁への申請書類の作成は、重要かつ避けられない企業も少なくありません。申請書類の作成は人力だと手間がかかる一方、フォーマットは固定なのでRPAが有効な作業と考えられます。実際、ある企業ではExcelと独自の基幹システムを使った作業にRPAを導入し、年間115時間の削減に成功しています。

請求書の入力の自動化

請求書の処理は建設業においては避けられず、さらにミスも許されない事務作業です。ある建設会社はPDF化した請求書をRPAによって自動的に経理システムに入力するプロセスを構築し、年間124時間の作業時間を削減しました。

回覧・レポート送信業務の効率化

従業員の回覧・レポートの送信業務は、その数や配信数が多くなるほど負担も増加します。ある建設会社では健康診断の結果を再診断のリストアップから、送信対象者の通知設定まで手動で行っていましたが、PPAの導入後はフォルダにまとめた送信情報をもとに自動送信が可能になりました。その結果、年間185時間の作業時間を削減しています。

RPAを有効活用し経営を強化しましょう

RPAが対応できるオフィスワークの単純作業は、建設業界においては基本的に利益を生まない間接業務であることが多いです。そのためRPAを導入して自動化できれば、余剰人材や資金を営業部門の強化に充てられることも期待できます。建設DXの手段の1つとしてぜひRPAの活用を検討してみてください。

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