CAD導入には取り扱いデータの種類も要確認。中間ファイルの種類一覧

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3次元CADソフトを導入する際、機能や価格などの比較対象と同じくらい重要なのが「データの互換性」です。特に設備CADにおいては、他社や自社の他部門とのやりとりが多く、データの入力・出力の汎用性が大切です。そこで今回は、データのやりとりの仕組みである「中間ファイル」の種類についてまとめました。

CADソフトとデータの「互換性」

現在、建築業界で需要が高まっている3次元CADには様々な種類がありますが、それぞれのソフトを使用するためのプログラム(ネイティブフォーマット)は統一されておらず、異なるソフトでは読み取ることができません。パソコンのOSが異なると、ファイルが文字化けしたり、正しく開けなかったりするのと同じ現象です。

さらにCADソフトだけではなく、PDFなどのビューワーソフトや解析ソフトなど目的が異なるソフトウェアへの連携が必要なケースもあります。対応していないファイルをやりとりしてしまった場合、「受け取ったけど開けない」という状況に陥ってしまい、無駄な工数が発生するほか、作業そのものがストップしてしまう恐れがあります。 そのような事態にならないためにも、異なるプログラムで作成されたデータを自社のソフト用に変換するための「中間ファイル」の確認が、CADソフトを導入する際には欠かせないのです。

中間ファイルデータの種類一覧

CADソフトの翻訳機能の有する中間ファイルにも、対応できるファイル形式が異なります。その一例を富士通の建設設備設計3次元CAD「CADEWA Smart」から紹介します。

■CADEWA Smartで取り扱い可能な中間ファイル形式

CAD名・中間ファイル形式 拡張子
AutoCAD®︎のDXF .DXF(AutoCAD®︎R14-2021まで)
BE-Bridge .CEQ(Ver5.0-7.0まで)
IFC .IFC(2×3)
Parasolidデータ .x_t、.x_b、.xmt_txt、.xmt_bin
SXF .SFC,.P21

このような多様な中間ファイル形式に加え、CADWEAやJW_CADなどの独自のファイル形式も存在します。そのため、ファイルの互換性を考慮しなければ、形式が複雑な図面になるほど再現性が低下するほか、取り込み後に発生する修正作業が増大して効率が低下する恐れが高まるのです。

空調衛生分野で重要な中間ファイル形式「BE-Bridge」(一部電気も可)

3次元CADで空調衛生に関わる製図を行う際、特に注視すべきデータ交換仕様が「BE-Bridge(ビー・ブリッジ)」です。同ファイルは設計製造評議会「C-CADEC」が中心となって開発し、現在は一般財団法人建築保全センター(BMMC)が管理や更新機能を継承。主要な空調衛生設備系CADシステムに標準でサポートしています。

BE-Bridgeは、設備分野における生産性向上のために開発されたデータ交換仕様であり、設備ならではの部材の種類や形状、寸法、用途、接続情報などの属性を保持して異なるCADでもデータ交換が可能。鉄骨と設備配管の取り合いなどの確認・調整や図面内の部材拾い、CAD/CAM連携のほか、3次元CADへの展開にも欠かせません。設備機器ライブラリーデータ交換仕様「Stem」とともに総合的に運用することでさらなる効果が期待できます。

現場におけるCADの互換の必要性

CADにおける互換性はとても重要な要素ですが、価格や機能など他の比較検討するべき点も多くあります。そのため、CADを導入する際はまず現場でどのようなCADとの互換性が必要なのかをしっかりと把握したうえで、運用上必要な、2次元ファイル及び3次元ファイルの入出力を網羅したソフトをピックアップして、価格などを軸に検討することをおすすめします。

データ互換に関する知識を高めよう

データ互換の重要性について解説しました。データ互換に関するトラブルはCADを扱う幅広い分野の業界で起こりうる問題です。新規の顧客とのやりとりや、パートナーとの業務連携する際は事前に確認しておく必要があります。また、3次元CADを導入する際は、2次元ファイルは勿論、3次元データのやり取りが可能な中間ファイル形式などをチェックして、現場の現在、将来を見据えたものを導入するようにしましょう。